ISOの取組

ISO9001は、製品の基準ではなく、サービスの仕組みそのものの基準です。

ISOは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称で、ちょうど日本のJIS(日本工業規格)の国際版です。140ヶ国以上の国が参加し国際的な標準や基準を策定するために設立され、国際標準を決め「ISO規格」として発行しています。現在ではフィルム、ネジ、クレジットカードなど1万5千以上の規格があります。 ISO規格も初期には「製品そのもの」の国際規格でしたが、その後9000シリーズといわれる品質マネジメントシステムについての規格も作られて来ました。
では「品質マネジメントシステム」とは何でしょうか?これは、製造業などで、「手順」や「工程」を統一し、個々の作業の点検や、トータルなシステムの点検を定期的に行い、記録し、定期的な振り返りを行い、改善することによって安定した品質のものを作り出す仕組みです。
これが近年では「ものづくり」=製造業から「サービスの質」=サービス業→医療・福祉などの3次産業にも適応され、広く普及してきました。

ISO9001は第三者評価です。

1者評価とは、自分で自分を評価することで、「自分(達)はこんなにいいことをしている。」ということです。2者評価は、私とあなたの関係、たとえば患者さん、組合員さんが「医療生協はこんなにいいことをしています。」ということになりますが、次に求められるのが「客観的な」評価です。
「誰が見ても基準に達している。」ということを「利害関係のないもの」からも評価されるだけのレベルを求めるべきである、ということが日生協医療部会から提案されてきました。病院であれば「病院評価機構」などの評価の選択もありますが、ISO9001が診療所レベルでも取得可能なことや、それ自身で業務改善の仕組みをもっていることから、医療部会全体で第3者評価であるISO9001の認証取得を進めてきました。
ISO9001の認証を取得しているということは、文書管理も含めて一定の手順に沿って医療・介護を行い、改善をすすめる仕組みを採用しているということです。

ISO9001は利用者満足度を高める仕事の仕組みです。

当生協では、医療生協の理念である「医療生協の患者の権利章典」「医療生協の介護」に基づいて医療・介護等のサービスを日々行っていますが、その理念を日常の業務にどのように反映させていくか、ISO9001を使って具体化しています。
年度の目標を決めて、手順を文書化し、実施の記録を残し、苦情やヒヤリハット・医療介護事故などを文書化して、討議の中から原因を分析し、アンケート等で利用者満足を測定して継続的な改善を行うことによって、より利用者満足の高い医療・介護の実現を目指しています。

東京都生協連医療部会では

医療サービスの質についての第3者評価を重視し、小規模の医療生協でも評価を受けられるようにグループでの受審を推進してきました。2005年10月に「東京ふれあい医療生協」「東京保健生協」「東京葛飾医療生協」「北多摩中央医療生協」の4医療生協がグループとして認証を取得し、2006年秋には「東京ほくと医療生協」「東京西部保健生協」「西都保健生協」の4医療生協が加わり、2007年現在は7生協がグループとして医療・介護の質の向上を目指して活動しており、今後も拡大しつつあります。グループ全体の方針は毎年の活動によって見直しを図っています。

方針書